2014年
7/29、30と二日間Drummer Japanがドラム収録STUDIOになりました。
齊藤たかしさんのユニット”オルドラ”のCDレコーディングです。オルガンとドラムの二台だけというとてもシンプルなコンセプト。この二人でどこまで楽しませてくれるのか、CDが待ちどうしいです。
今回はそのレコーディングの流れを動画でも収録したので、ノウハウをなるべく分かりやすく紹介したいと思います。
Drummer 齋藤たかし (齋の文字が難しすぎます齋藤さん!)
Vドラムにオーディオインターフェイス、DAWソフトでレコーディングの環境が出来上がります。
レコーディングエンジニアは、ギタリストの吉田拓也さん
ドラムサウンドの作り込みは ローランド 野村浩司さんが担当しました。Vドラムス サウンド・デザイナーという肩書を持ち、サウンドモジュールのサウンド面の開発に長く携わっている、Vドラムのスペシャリストです。
齋藤さんの細かいオーダーに即座に反応して、限られた時間の中で音を理想に近づけていく作業はとても難しい事です。言葉の使い方がミュージシャンそれぞれで違うわけで、1960年代のビンテージサウンドで・・・とか、ピッチがもう少し高い? 明るさ? 艶感? いや胴鳴りがふくよかで、中音域が・・・その言葉を具体的にTD-30の機能のどれを使っていくかが腕の見せどころですし、私達ユーザーもとても興味が有るところですね。
TD-30音源モジュール。少し叩いただけで、ハイハットとスネアのニュアンスが格段に進歩しているのが分かります。TD-20時代はスネアサウンドに不満が多かったのですが、そのストレスが一気に軽くなりました!肝心要のスネアとハイハットとキックがいい音していいてプレイヤーをワクワクさせるというのは優れた楽器の証拠だと思います。楽器に背中を押してもらえるのはとてもありがたいことですよね。
オーディオインターフェイスとの接続は、LRマスターOUT、キック、スネアそれぞれダイレクトOUT、MIDI OUTの3系統です。この3つをDAW側で一緒にRECしていきます。
これはMIDI 画面です。
例えば良いグルーブが録れたとしましょう。しかし、3箇所だけハイハットがうまくなっていなかったり、スネアの打ち損じがあったりなどのミスショットを、MIDIデータならPC上で修正することが出来ます。修正したMIDIデータをTD-30に送れば、レコーディングしたプレイが再現できるわけです。それを再度オーディオRECすれば修正が完了します。
レベルを修正したり、どうしても音色が埋もれてしまうなどの事情があれば、TD-30側の設定を変えて問題点を解消できます。タイミングを前や後ろにずらすことも出来ますし、ミスショットを消す、違う楽器を鳴らす、あー、なんだか打ち込みになりそうです(笑) なんでも出来てしまいそうですが、ほどほどにしないと、どんどんロボットみたいな演奏になってしまうのでさじ加減が大切ですね。
続きは、動画を交えて音作りをご紹介したいと思います。
※オルガンはプリプロです。OKテイクではありません。