「プロドラマーとして生活ができるようになるにはどうしたら良いのか?」を私なりに解説しようと思います。
プロドラマーと言ってもお金を得るにはいくつか方法があります。
- バンドドラマー(バンドメンバーとして売れる)
- スタジオミュージシャン
- ドラム講師
バンドドラマーは文字通りバンドメンバーとして活動するわけですが、前提としてバンドが売れる必要があります。
スタジオミュージシャンは、楽曲のレコーディングを請け負うドラマーで、読譜をはじめ音楽家としての知識が求められます。
ドラム講師は文字通りドラムテクニックを指導する仕事ですが、対象は初心者からプロドラマーまで幅があります。
私のおすすめはローディー
私が思う近道は売れているドラマーのローディー(ボーヤ)になることだと思います。四六時中師事するドラマーと行動を共にして下働きや世話をする=パシリからドラムのセッティング、チューニングまで=表も裏も見ることができるという最高のポジションです。これはお金を払ってもなかなか見ることが出来ません。たとえ無償だとしてもプロドラマーの世界を体験できるのですから、これに勝る経験はありません。表は華やかな世界ですが、裏の顔はビジネスマンでもあるわけです。ドラムビジネスを学んで、必要なスキルを積んでいくことができれば鬼に金棒ですよね?
プロドラマーになるための具体的アクション
横浜に限らず、日本全国でプロドラマーを目指す人が取れる現実的なステップを整理しました。都市部と地方で環境は違いますが、全国的に共通する流れを示します。
1. 毎日の基礎練習
- ルーディメンツ練習:シングルストローク、ダブルストローク、パラディドルをテンポ別に繰り返す
- メトロノーム練習:クリックに合わせて正確に刻む、裏拍・オフビート練習も必須
- 独立性強化:両手両足を別々に動かす4ウェイ・インディペンデンスを習得
- 読譜力:リズム譜を読む練習を毎日取り入れる
2. ジャンル対応力を広げる
- ロック/ポップス:ライブハウスで最も需要が高い
- ジャズ/フュージョン:セッションバーや音楽大学での人脈につながる
- メタル/ハードロック:地方でもファン層が厚く、ツアー需要あり
- 和太鼓・邦楽との融合:日本独自のフィールドで差別化可能
3. 現場経験を積む
- ライブハウス出演:東京・大阪・名古屋・福岡など主要都市のライブハウスでバンド活動
- セッション参加:ジャズバーやスタジオのセッションデーに参加し、人脈を広げる
- レコーディング:宅録環境を整え、DAWでドラムトラックを提供できるようにする
4. 発信・営業活動
- SNS発信:InstagramやTikTokで短尺演奏動画を週2本以上投稿
- YouTubeチャンネル:フル演奏動画やドラム解説動画を定期的にアップ
- デモ音源作成:高品質な映像・音源を制作し、バンドや事務所に営業
5. 収入の複線化
- サポートドラマー:アーティストやバンドのサポート案件を受ける
- 音楽教室講師:ヤマハ音楽教室や個人レッスンで安定収入を確保
- 宅録サービス:オンラインでドラムトラックを販売(国内外の依頼に対応可能)
6. 日本全国での具体アクション
- 東京:渋谷・新宿・下北沢のライブハウスで活動 → 人脈形成の中心地
- 大阪:梅田・心斎橋でセッション参加 → 関西の音楽シーンに浸透
- 名古屋:栄・今池のライブハウス → 中部圏での活動拠点
- 福岡:天神・博多でバンド活動 → 九州ツアーの起点
- 地方都市:地元イベントや祭りで演奏 → 地域密着型で活動を広げる
7. タイムライン例
- 0–6ヶ月:基礎練習+SNS発信開始+月2回セッション参加
- 6–12ヶ月:バンドで定期ライブ+宅録環境整備+サポート案件獲得
- 1–2年:講師業開始+全国ツアー参加+YouTube登録者数拡大
- 2–3年:安定収入確立+フェス出演+事務所契約を視野に入れる
まとめ
日本全体でプロドラマーを目指すなら、
「基礎練習 → ジャンル対応 → 現場経験 → 発信 → 複線化 → 全国展開」
という流れが王道です。都市部で人脈を作りつつ、地方でも活動を広げることで、持続可能なキャリアを築けます。

