中村達也
野性を剥き出しにしたビートで空間を切り裂く、ロックンロールの獣
1990年代、日本のロックシーンに最も危険で鋭利な爪痕を残したスリーピースバンド「BLANKEY JET CITY」。その背後で、上半身裸で刺青を覗かせながら、文字通りドラムセットを破壊せんばかりのエネルギーで暴れ回っていたのが中村達也である。彼のドラミングはロックドラムの定石である「正確にテンポをキープする」という理屈を軽く飛び越え、本能のままに空間を切り裂くような野性に満ちている。自身のプロジェクト「LOSALIOS」や数々の即興セッションで見せる、ジャズにも通じる極めて自由でスリリングなプレイスタイルは唯一無二。その放たれる強烈なオーラ(存在感)は音楽の枠に収まりきらず、俳優としてもNHK大河ドラマや多数の映画に出演し、異端のアイコンとして輝きを放ち続けている。
## プロフィール
## 経歴
## 使用機材
国内のロックシーンにおいて「GRETSCH(グレッチ)使い」と言えば真っ先に彼の名前が挙がるほど、その結びつきは強い。
* **GRETSCH**: ドラムセット(BLANKEY JET CITY時代から現在に至るまで、彼のエモーショナルで乾いたビートを鳴らし続ける絶対的な愛機)
* **GRETSCH**: シグネチャースティック
* **GRETSCH**: シグネチャースティック
## エピソード・深掘り:獣の咆哮と、即興演奏への果てなき渇望
### シンバル一枚で空気を変える男
中村達也のドラミングの恐ろしさは、計算を排除した「その瞬間の衝動」が直接音に変換される点にある。彼が振り下ろすクラッシュシンバルの一撃や、スネアのリムショットの轟音は、ただ音がでかいというだけでなく「明確な殺気」と「剥き出しの色気」を帯びている。これはどんなにメトロノームで練習しても手に入ることのない、彼自身の生き様そのものである。
中村達也のドラミングの恐ろしさは、計算を排除した「その瞬間の衝動」が直接音に変換される点にある。彼が振り下ろすクラッシュシンバルの一撃や、スネアのリムショットの轟音は、ただ音がでかいというだけでなく「明確な殺気」と「剥き出しの色気」を帯びている。これはどんなにメトロノームで練習しても手に入ることのない、彼自身の生き様そのものである。
### セッションミュージシャンとして
ロックドラマーでありながら、彼は型にはまった8ビートを反復することをひどく嫌う傾向があり、常に共演者の音にスリリングに反応し合う「即興性」を求めている。そのためジャズやアヴァンギャルドのミュージシャン、はたまた舞踏家とのライブセッションなど、常に自分のビートがヒリヒリと試されるような挑戦的な現場に自ら身を投じている。
ロックドラマーでありながら、彼は型にはまった8ビートを反復することをひどく嫌う傾向があり、常に共演者の音にスリリングに反応し合う「即興性」を求めている。そのためジャズやアヴァンギャルドのミュージシャン、はたまた舞踏家とのライブセッションなど、常に自分のビートがヒリヒリと試されるような挑戦的な現場に自ら身を投じている。
## 日本のドラマー文化における位置づけと存在意義
中村達也は、日本のロック史において「一番後ろに座っているドラマーが、バンドの中で誰よりも目立ち、誰よりも危険なオーラを放つ」というスタイルを証明した極めて稀有な存在である。彼のプレイスタイルと出立ちに憧れてドラムを始めた「不良少年少女」たちは後を絶たず、日本のロックドラムが持つべき「初期衝動」と「野性味」を永遠に保存する生きたアーカイブとして君臨している。