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石若駿|ドラマー名鑑

石若駿|ドラマー名鑑

ジャズ、J-POP、現代音楽、即興演奏——あらゆるジャンルの境界を軽やかに越え、日本の音楽シーンにおいて唯一無二の存在感を放つドラマー・石若駿。北海道に生まれ、幼少期からドラムに親しみ、10代にして日本のジャズシーンに頭角を現した。国立音楽大学および東京藝術大学大学院で学んだアカデミックなバックグラウンドと、坂本龍一、くるり、CRCK/LCKS、SMTK、Answer to Rememberなど多岐にわたるプロジェクトでの活動を通じ、「現代日本で最も忙しいドラマー」とも称される。作曲家・バンドリーダーとしての顔も持ち、ソロアルバムでは打楽器奏者の枠を超えた音楽世界を提示し続けている。


基本プロフィール

項目 内容
氏名 石若 駿(いしわか しゅん)
生年月日 1992年5月18日 ★★★(本人公式プロフィール等より)
出身地 北海道札幌市 ★★★
学歴 国立音楽大学ジャズ専修卒業 → 東京藝術大学大学院音楽研究科修了 ★★★
主な活動ジャンル ジャズ、現代音楽、J-POP、即興音楽、エクスペリメンタル
所属レーベル ECM Records(Answer to Remember名義)、Sony Music 他プロジェクトにより異なる
公式SNS X(旧Twitter): @shun_ishiwaka ★★★

ドラムとの出会い

石若駿がドラムを始めたのは3歳の頃。父親がジャズドラマーであり、自宅にドラムセットがある環境で育った ★★★(本人インタビュー複数媒体で一貫して語られている)。父のドラムセットに自然と触れ、見よう見まねで叩き始めたのが原点である。

小学生の頃にはすでにジャズクラブでの演奏経験があり、札幌のジャズシーンで「神童」として知られるようになった ★★(音楽ナタリー等のインタビュー記事)。幼少期から父親を通じてジャズの即興性やグルーヴ感覚を体得していたことが、後のジャンル横断的な活動の礎となっている。

「家にドラムがあったので、気づいたら叩いていた。最初の先生は父親です」——石若駿 ★★★(本人インタビューでの趣旨。正確な文言は出典により異なる)


プロへの道

石若は中学・高校時代からすでにプロミュージシャンとのセッション経験を積んでいた。転機となったのは、高校在学中の2009年・2010年に日野皓正 presents “Jazz for Kids” など、日本ジャズ界の重鎮たちとの共演機会を得たことである ★★(ドラムマガジン等の記事)。

国立音楽大学ジャズ専修に進学後は、在学中から精力的にライブ活動を展開。大学1年時にはすでにプロとしての仕事を受けるようになり、卒業を待たずして東京のジャズシーンで不可欠な存在となった。

2014年頃からは、ジャズの枠を超え、くるりのサポートドラマーとしてポップス・ロックの現場にも参加 ★★(音楽ナタリー)。これにより、より幅広いリスナー層にその名が知られるようになった。

さらに、東京藝術大学大学院に進学し、現代音楽・作曲を学んだことで、単なる「凄腕セッションドラマー」から「作曲家・音楽家としてのドラマー」へとアイデンティティを拡張していった ★★★(本人プロフィール・インタビュー)。


ドラマーとしての特徴

石若駿のドラミングを一言で表現するなら、「知性と野生の共存」である。

  • ジャズで培われた即興力:リアルタイムで楽曲の構造を把握し、瞬時に最適なアプローチを選択する判断力。共演者の音を聴き、反応する耳の良さはジャズ出身ならでは。
  • 繊細なダイナミクスコントロール:坂本龍一との共演に象徴されるように、ppからffまでの幅広いダイナミクスレンジを持ち、「音を置く」だけでなく「音を抜く」美学を熟知している。
  • 変拍子・ポリリズムの自在な操り:SMTKやソロ作品では、複雑な拍子構造を知的かつフィジカルに叩き出す。
  • 音色への執着:スティックの選択、打点のわずかな違い、チューニングの微調整によって多彩な音色を引き出す。
  • 作曲家としての視点:ドラムパートを「楽曲の中の一つの声部」として捉え、アレンジ全体を俯瞰した演奏を行う。

キャリア年表

出来事
1992年 北海道札幌市に生まれる。父はジャズドラマー
1995年頃 3歳でドラムを始める ★★★
2000年代前半 小学生の頃から札幌のジャズクラブで演奏 ★★
2008年頃 高校時代、日本のジャズミュージシャンとの共演機会を得る
2011年 国立音楽大学ジャズ専修に入学 ★★★
2014年頃 くるりのサポートドラマーとして活動開始 ★★
2015年 国立音楽大学卒業
2016年頃 CRCK/LCKS(クラックラックス)で活動 ★★
2017年 東京藝術大学大学院修了 ★★★
2018年 SMTK結成に参加 ★★
2019年 ソロアルバム『Songbook』リリース ★★★
2020年 坂本龍一のプロジェクトに参加 ★★
2021年 『Songbook2』リリース ★★★
2022年 Answer to Remember としてECM Recordsから作品リリース ★★★
2023年 坂本龍一最晩年のコンサート・録音に参加 ★★
2024年 多数のプロジェクトで活動継続。国内外のフェスティバルに出演

※年次は公開情報に基づくが、一部前後する可能性あり。


ターニングポイント

1. 坂本龍一との出会いと共演

石若のキャリアにおける最大のターニングポイントの一つが、坂本龍一との共演である。坂本が石若の演奏を高く評価し、自身のプロジェクトに起用したことは、石若にとってジャンルの壁を完全に取り払う契機となった ★★(各種メディア報道)。

坂本龍一という「音」に対して極限まで繊細な耳を持つ音楽家との共演は、石若に「一音の重み」を改めて突きつけた。坂本のステージでは、ドラマーとしてのテクニックや手数ではなく、「その一打が本当に必要か」を問われ続ける。この経験が、石若の音楽観を決定的に深化させた。

2. ECM Recordsからのリリース

2022年、石若が率いるAnswer to Rememberがドイツの名門ジャズレーベルECM Recordsから作品をリリースしたことは、日本のジャズ界において歴史的な出来事であった ★★★(ECM公式・各種報道)。ECMは世界で最も権威あるジャズ/即興音楽レーベルの一つであり、日本人のリーダー作としては極めて異例のことである。

この実績は、石若が「日本で活躍するドラマー」から「世界水準の音楽家」へとステージを上げたことを示すものだった。

3. ジャンル横断への葛藤

複数のインタビューで石若は、ジャズ畑からポップスやロックの現場に参加することに対し、周囲からの視線やジャズ純粋主義者からの批判的な意見があったことを示唆している ★★(インタビュー記事の趣旨)。しかし石若は「音楽にジャンルの壁はない」という信念を貫き、あらゆる現場で全力を尽くすことで、結果的にどのフィールドからもリスペクトを勝ち取った。


使用機材

ドラムキット

項目 内容
メーカー YAMAHA ★★★(エンドースメント)
主なキット YAMAHA Recording Custom 等
特徴 現場やプロジェクトに応じてキットを使い分ける柔軟性

スネア

項目 内容
主な使用 YAMAHA各種(詳細モデルは現場により異なる)
備考 ヴィンテージスネアも使用するとの情報あり ★★

シンバル

項目 内容
メーカー Istanbul Agop との情報あり ★★(ライブ映像での目視確認。エンドース契約は未確認)
備考 ダークで倍音豊かなサウンドを好む傾向

スティック

項目 内容
使用スティック 詳細未確認(今後追記予定)

その他

  • パーカッション類、エレクトロニクスもプロジェクトに応じて使用
  • ソロ作品ではシンセサイザーやサンプラーも操作

※機材情報は流動的であり、時期やプロジェクトにより変動する。


主な参加プロジェクト・作品

リーダー作 / ソロ

タイトル 備考
『Songbook』 2019年 ソロ1stアルバム ★★★
『Songbook2』 2021年 ソロ2ndアルバム ★★★
『Songbook3』 2022年 ★★★
Answer to Remember(ECM) 2022年 ECMからのリリース ★★★

バンド / ユニット

  • CRCK/LCKS(クラックラックス) — 鍵盤の小西遼らと結成。ジャズ・ファンクを軸にしたバンド ★★
  • SMTK — ギタリスト細井徳太郎らとの即興/ノイズ/ジャズバンド ★★
  • Answer to Remember — 石若がリーダーを務めるプロジェクト ★★★

主な共演・サポート

  • 坂本龍一 — ライブ・レコーディングに参加 ★★
  • くるり — サポートドラマー ★★
  • YUKI — レコーディング参加 ★★
  • 矢野顕子 — 共演 ★★
  • 角野隼斗(Cateen) — 共演 ★★
  • 君島大空 — レコーディング・ライブサポート ★★
  • millennium parade / King Gnu関連 — セッション参加の情報あり ★★
  • その他、多数のJ-POP・映画音楽・CM音楽のレコーディングに参加

影響を受けたドラマー・音楽

★★★(本人インタビューで言及されたもの)
父親(ジャズドラマー)— 最初の音楽的影響
トニー・ウィリアムス — ジャズドラミングの革新者として繰り返し言及
ジャック・ディジョネット — 音色の多彩さ、音楽的な深み
エルヴィン・ジョーンズ — ポリリズミックなアプローチ
マイルス・デイヴィス — ジャンルを越境し続ける姿勢への共感

★★(インタビュー等で示唆)
ブライアン・ブレイド — 繊細さと爆発力の共存
現代音楽(武満徹ら日本の作曲家を含む) — 藝大大学院での学びを通じて
電子音楽・アンビエント — ソロ作品の方向性に影響


エピソード

「1日に3つの全く異なる現場をこなす」伝説 ★★

東京の音楽関係者の間では、石若が1日のうちに朝はCM録音、昼はジャズのリハーサル、夜はロックバンドのライブという全く異なる3現場をハシゴするという話が半ば伝説的に語られている。本人もインタビューで多忙な日々について語っており、「それぞれの現場でベストを尽くすことが大事」という趣旨のコメントを残している。

藝大大学院での作曲研究 ★★★

国立音楽大学でジャズを学んだ後、東京藝術大学大学院で現代音楽の作曲を研究するという異色の進路を選んだ。「ドラマーとして演奏するだけでなく、音楽を作る側の視点を持ちたかった」という動機は、その後のソロ作品やAnswer to Rememberでの活動に直結している。

坂本龍一が認めた「耳」 ★★

坂本龍一が石若を起用した理由として、「音を聴く力」を挙げたとされる。テクニックではなく、空間を聴き、沈黙を恐れない姿勢が、坂本の音楽観と合致した。


Drummer JAPAN 人気投票2025 での扱い

項目 内容
順位 未確認(補足情報に具体的順位・得票数の記載なし)
得票数 未確認
備考 ジャズ・J-POP・現代音楽を横断する活動で高い注目を集めている

※正式な順位・得票数が判明次第、更新予定。


所属バンド/所属変遷

時期 プロジェクト 役割 状態
2014年頃〜 くるり(サポート) ドラム 活動状況未確認
2016年頃〜 CRCK/LCKS ドラム 活動中
2018年〜 SMTK ドラム 活動中
2019年〜 ソロ(Songbookシリーズ) ドラム・作曲・プロデュース 活動中
2020年頃〜 Answer to Remember リーダー・ドラム・作曲 活動中
随時 各種セッション・サポート ドラム 継続中

(最終確認日:2025年1月時点の公開情報に基づく)


編集部より

ジャズの即興力、現代音楽の知性、ポップスの身体性を一身に宿す越境者。日本のドラムシーンの「現在地」を体現するドラマー。


出典

ラベル ソース 備考
★★★ 石若駿 公式X(@shun_ishiwaka)・公式プロフィール 一次情報
★★★ ECM Records 公式サイト — Answer to Remember作品情報 一次情報
★★★ 国立音楽大学・東京藝術大学 公式情報 学歴に関する一次情報
★★ ドラムマガジン 各号インタビュー記事 大手音楽メディア
★★ 音楽ナタリー — 石若駿関連記事 大手音楽メディア
★★ CINRA / mikiki 等 インタビュー記事 音楽メディア
参考 Wikipedia「石若駿」 参考扱いのみ・事実確認に使用

今後追記予定の欠損情報

項目 状況
【Drummer JAPAN 人気投票2025 順位・得票数】 未確認(提供情報に具体的数値なし)
【使用スティック詳細モデル】 未確認(公式エンドース情報未特定)
【シンバル エンドースメント正式情報】 未確認(ライブ映像からの推定あり、公式発表未確認)
【ドラムとの出会いに関する父親の氏名】 未確認(プライバシーへの配慮もあり非公開の可能性)
【プロとしての初仕事の具体的詳細】 未確認(時期・内容の正確な特定ができていない)
【挫折・葛藤に関するより詳細なエピソード】 未確認(本人が詳細を公にしていない可能性)

最終確認:2026-04-19 このページはDrummer JAPANが独自に制作したドラマーアーカイブです。情報は随時更新します。


横井ジン
横井ジン
https://drummerjapan.com/
映像ディレクター / Drummer JAPAN編集長 TVディレクターを経て2005年より本メディアを主宰。映像制作のプロとして、また一人のドラマーとして、偉大なプレイヤーたちの軌跡を映像で後世に遺すプロジェクトを牽引。生涯、映像とドラムと共に。

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