久野洋平(クノヨウヘイ、1987年12月8日 – )は、日本のオルタナティヴ・ロックバンド「cinema staff」のドラマー。変拍子や複雑な展開を取り入れたアグレッシヴなギターロックサウンドの中で、圧倒的な手量と繊細な表現力を両立させた緻密なドラミングを展開する。バンドの土台を支えるだけでなく、自らゲームYouTubeチャンネル『ドコムス』を運営しファンとのコミュニケーションも積極的に行う、現代のバンドシーンにおいて欠かせない存在感を示すプレイヤーである。
基本プロフィール
| 氏名 | 久野洋平(クノヨウヘイ) |
| 生年月日 | 1987年12月8日(★★★) |
| 出身 | 愛知県犬山市(★★★) |
| 担当 | ドラムス |
| 主な所属バンド | cinema staff |
| レーベル | PONY CANYON など(★★★) |
| エンドーサー | CANOPUS(★★★) |
| 公式サイト | https://cinemastaff.net/ |
ドラマーとしての特徴
cinema staffのエモーショナルで激情的なアンサンブルの中核を担う。ポストハードコアやエモの影響を感じさせる手数の多い激しいプレイの一方で、歌を邪魔しない繊細なダイナミクスコントロールにも定評がある。変拍子や急激なテンポチェンジが多用される楽曲において、テクニカルでありながらも「歌心」を忘れないドラムアレンジメントは高く評価されている(★★★)。
使用機材
ドラムキット(CANOPUS)
CANOPUS(カノウプス)のエンドーサーとして知られ、同社のドラムキットやスネアドラムをメインに愛用している。『リズム&ドラム・マガジン』等でも彼の機材セッティングが頻繁に取り上げられ、国産ドラムメーカーの豊かな胴鳴りを活かしたサウンドメイクを追求している(★★★)。
ロック/セッションドラマーとしての位置づけ
インディーズシーンからの叩き上げとして、ギターロック/オルタナティヴ界隈のドラマーに多大な影響を与えている。特にアニメタイアップ(『進撃の巨人』等)で獲得したマス層に対しても、妥協のないコアなロックドラミングを提示し続けた点において、その功績は大きい。
エピソード
初期レコーディングの葛藤と成長(★★)
インディーズ時代の初期作品(『document』等)のレコーディング時は音作りのノウハウがなく、「録ったものを聴いて『あれ? こんな音なの?』と納得がいかなかった」「しんどかった」と当時の苦悩を率直に告白している。しかし、その後の両A面シングル収録の「daybreak syndrome」では、自他共に認める素晴らしいドラムサウンドを生み出し、飛躍的な成長を遂げた。
13時間レコーディング密着配信の提案(★★★)
2021年の『白夜/極夜 E.P.』制作時、コロナ禍での新たなアプローチとして、新曲「3.28」のレコーディング風景を約13時間にわたり生配信するという画期的な試みを行った。これは久野の発案によるもので、制作の裏側やドラム録りの生々しい過程をファンに公開することで、バンドとリスナーとの新たな相互作用を生み出した。
ライブへの向き合い方の変化(★★)
かつては「お客さんの前でミスはできない」という重圧から、純粋にライブを楽しめない時期もあったという。しかし活動休止などの様々な経験を経て、バンドの原点である「楽しむこと」そして「相互作用(レスポンス)」を最も重視するスタンスへ変化したことを語っている。
Drummer JAPAN 人気投票2025 での扱い
第13位(356票)。確かな演奏技術と、ゲーム実況などの配信活動(ドコムス)等を通じたキャラクター性を通じて、熱心なファンベースを確立していることが順位に直結している。
所属変遷
| 期間 | 所属/活動形態 | 備考 |
| 2006年7月〜 | cinema staff(ドラムス) | 前身バンドを経て加入 |
最終確認:2026-04-18
一言紹介
変拍子と激情アンサンブルを緻密に操る、cinema staffの屋台骨。
出典
- cinema staff 公式サイト (★★★)
- CANOPUS 公式アーティストページ (★★★)
- 音楽ナタリーインタビュー等 (★★)
今後追記予定の欠損情報
- 【直近のライブセッティング】:未確認(シンバルの詳細型番等の最新情報ソース未達)
- 【個人セッション名義実績】:未確認(cinema staff以外の個人セッション実績詳細ソース未達)
このページはDrummer JAPANが独自に制作したドラマーアーカイブです。情報は随時更新します。
南山大学からの出発――cinema staffの結成
久野洋平がcinema staffに加入したのは、同じ南山大学に通っていたベーシスト三島想平に誘われたことがきっかけだ。大学の出会いから生まれたバンドは2006年に活動を開始し、愛知県犬山市出身の久野はそのまま職業ドラマーとしての道を歩み始めた。バンドは後にTVアニメ「進撃の巨人」のエンディングテーマを手がけるほどの存在へと成長する。大学の経済学部で学んだ男がヘヴィなオルタナティブロックのドラムを叩いているという事実が、このバンドの持つ飄々とした魅力の一端を示している。
コロナ禍が生んだ「ドコムス」――43万人のゲーム仲間
2020年、コロナ禍によるライブ中止が相次いだ時期に、久野はYouTubeでのゲーム実況チャンネル「ドコムス」を開設した。DSソフトや「あつまれどうぶつの森」「逆転裁判」シリーズなど、2000年代前後のゲームを中心に実況し、チャンネル登録者数は43万人を超えるほどに成長した。ロックミュージシャンがゲーム実況で大きなコミュニティを築くという当時としてはまだ珍しい展開は、久野の飾らない人柄とゲームへの本物の愛着が視聴者に伝わった結果だ。音楽の舞台とYouTubeの画面、どちらの場でも久野洋平は「本人のまま」でいる。