Nao|ドラマー名鑑
アリス九號.のドラマーとして、ヴィジュアル系シーンの第一線を約20年にわたり駆け抜けてきたNao。河川敷や高架下でスネアを叩き続けた原点、「下手くそバンド」という烙印を猛練習で覆した反骨心、そして2023年のバンド活動休止後も「向上せずに再浮上しても意味がない」と技術研鑽に没頭する姿勢——その根底にあるのは、かつて語った「太陽みたいな存在のドラマー」という理想像だ。2025年、ソロプロジェクト「MizinkoFacT」を始動。24インチバスドラムとYAMAHA Maple Custom Absoluteが生み出す重厚なサウンドを武器に、おじいちゃんになってもドラムを叩くという夢に向かって、新たな章が始まっている。
基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | Nao |
| 本名 | 村井直之(むらい なおゆき) |
| 生年月日 | 1979年7月31日(要一次確認) |
| 出身地 | 北海道(仙台市出身との情報もあり・未確定) |
| 血液型 | A型 |
| 身長 | 170cm |
| イメージカラー | ピンク |
| 座右の銘 | 「マイナスをプラスに変える」 |
| 主な所属 | アリス九號.(活動休止中)/ MizinkoFacT |
ドラムとの出会い
ドラムを始めた具体的な年齢やきっかけとなった出来事については、現時点で一次情報が確認されていない。しかし、その原風景を物語るエピソードは残されている。
「昔、河川や高速道路の下でスネアを持って叩いていましたね。とにかくどうにかして練習するしかないんです!」 ★★(昭和音響インタビュー・2022年)
練習環境を持たない中、スネア一台を抱えて河川敷や高架下に通い詰めた日々。騒音を気にせず叩ける場所を自ら探し出し、ひたすら手を動かし続けた。その泥臭い修業の記憶は、ドラムという楽器に対するNaoの根本的な姿勢を形づくっている。
「特にドラムは、色々な意味で忍耐力がないと上手くならない楽器だと思います」 ★★(昭和音響インタビュー・2022年)
そしてこの言葉の延長線上に、Naoが掲げ続ける夢がある。
「夢はおじいちゃんになってもドラムを叩く事」 ★★(昭和音響インタビュー・2022年)
活動の転機
アリス ナイン結成——沙我からの声がけ(2004年)
Naoは2004年、ベーシスト・沙我(元Delta Ark)からの声がけにより、将・虎とともに「アリス ナイン」を結成。後にギタリスト・ヒロトが加入し、バンドの布陣が固まった。それ以前にはFatimaに在籍していたとされるが、詳細な時期や経緯は未確認である。
結成後、バンドは急速にヴィジュアル系シーンで頭角を現していくが、Naoにとって真の転機は、外からの評価を突きつけられた瞬間に訪れた。
「太陽みたいな存在のドラマー」
キャリア初期、「どんなドラマーになりたいか」と問われたNaoは、こう答えている。
「太陽みたいな存在のドラマー」 ★★(Alice Nine.公式note「Naoのターニングポイント」)
ステージの最奥にいながら、バンド全体を照らし、温め、動かす存在。この理想像は、後のターニングポイントにおける猛練習の原動力となり、20年を経た現在もNaoの活動を貫く軸であり続けている。
ドラマーとしての特徴
Naoのプレイを特徴づけるのは、まず24インチという大口径バスドラムと2バス仕様のYAMAHA Maple Custom Absoluteが生む重厚かつ広がりのあるサウンドである。全タムヘッドにREMO Pinstipeを張り、アタックの明瞭さよりもサステインの制御と太さを重視したチューニング志向がうかがえる。
シンバルはZildjian K Custom Hybridハイハット、K Custom Dark Crash、K Custom Hybrid RideなどK Custom系を軸にしたダークかつ複雑な倍音設計で統一。一方でOrientalチャイナやZXT Trashformer、ZHT EFXといったエフェクト系も積極的に配置し、楽曲のダイナミクスに応じた多彩な音色パレットを構築している。
ヘックスラック仕様による全体的に低めのセッティングは、打面への距離を縮めてコントロール精度を高める実戦的な設計思想を反映している。スティックはPROMAK TXR5AW(14mm×406mm)というスタンダードな5Aサイズのヒッコリーモデルを選択しており、特殊な道具に頼らず基礎技術で勝負する姿勢が読み取れる。
「忍耐力がないと上手くならない楽器」という自身の言葉どおり、Naoのドラミングには派手さで目を引くというよりも、バンドサウンドの土台を盤石に支え、楽曲構造を設計するという意志が貫かれている。
キャリア年表
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1979年 | 7月31日生まれ(要一次確認) |
| 時期未確認 | Fatima在籍(詳細未確認) |
| 2004年 | 沙我の声がけにより将・虎と「アリス ナイン」結成。後にヒロト加入 |
| 2009年 | バンド名を「Alice Nine」に変更 |
| 2016年 | バンド名を「A9」に変更 |
| 2019年 | バンド名を「アリス九號.」に変更 |
| 2023年9月 | アリス九號. 最終公演、無期限活動休止へ |
| 2025年4月 | ソロプロジェクト「MizinkoFacT」始動 |
ターニングポイント
「下手くそバンド」の烙印と猛練習
アルバム『Alpha』リリースの時期、Naoはヴィジュアル系シーンの外にある音楽に触れたことで、ある衝撃を受ける。
「これじゃダメだ」 ★★(Alice Nine.公式note「Naoのターニングポイント」)
当時、バンドは外部から「下手くそバンド」と評されていた。メディア露出が増える一方で練習時間は削られていく矛盾。その状況への反骨心が、Naoを猛練習へと駆り立てた。
「周りに心配されるぐらい練習しまくってました」 ★★(Alice Nine.公式note「Naoのターニングポイント」)
「太陽みたいな存在のドラマー」という理想と、「下手くそ」という現実の落差。その痛みを練習量で埋めようとした時期は、Naoのドラマーとしての基盤を根本から鍛え直す期間となった。
前に出た瞬間——所属事務所離脱後
もう一つのターニングポイントは、所属事務所からの離脱後に訪れた。ドラムセットの位置——ステージ最奥の定位置——から前に出るという体験をしたNaoは、こう振り返っている。
「自分の中で何かが吹っ切れた」 ★★(Alice Nine.公式note「Naoのターニングポイント」)
ドラマーが「後ろにいる人」であることをやめた瞬間。それは音楽的な変化であると同時に、Nao自身のアイデンティティの転換点でもあった。
バンド凍結後——「向上せずに再浮上しても意味がない」
2023年9月、アリス九號.の最終公演を経て無期限活動休止。多くのファンが再開を待つ中、Naoが選んだのは安易な再浮上ではなかった。
「向上せずに再浮上しても意味がない」 ★(VISUNAVIインタビュー・2025年9月)
活動休止期間をドラム技術の向上に充てることを決意。2025年4月にはソロプロジェクト「MizinkoFacT」を始動し、バンドという枠組みの外で自身のドラムを問い直す挑戦を開始した。河川敷でスネアを叩いていたあの頃と同じように、Naoは再び「とにかくどうにかして練習するしかない」という原点に立ち返っている。
使用機材
★★ 出典:デジマート・マガジン 2016年1月号「Drum Set File」(digimart.net)
ドラムキット
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| メーカー / モデル | YAMAHA Maple Custom Absolute |
| 構成 | 2バスドラム・2タム・1フロアタム・ヘックスラック仕様 |
| バスドラム | 24インチ |
| セッティング傾向 | 全体的に低め |
スネア
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| モデル | YAMAHA SD6465 |
| シェル | カッパー(銅) |
| サイズ | 14インチ × 6.5インチ(深胴) |
ドラムヘッド
| 部位 | ヘッド |
|---|---|
| タム全面 | REMO Pinstripe |
| スネア打面 | REMO CS Coated |
シンバル(Zildjian統一)
| 種類 | モデル |
|---|---|
| ハイハット | Zildjian K Custom Hybrid 14インチ |
| クラッシュ | Zildjian K Custom Dark Crash |
| ライド | Zildjian K Custom Hybrid Ride |
| スプラッシュ | Zildjian A Custom Splash |
| チャイナ | Zildjian ORIENTAL China Trash |
| エフェクト① | Zildjian ZXT Trashformer |
| エフェクト② | Zildjian ZHT EFX |
ペダル
| 用途 | モデル |
|---|---|
| 右足(ツインペダル) | YAMAHA DFP9500C |
| 左足(シングルペダル) | YAMAHA FP9500C |
スティック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| モデル | PROMARK TXR5AW |
| サイズ | 14mm × 406mm |
| 材質 | ヒッコリー |
主な参加プロジェクト・作品
| プロジェクト | 時期 | 備考 |
|---|---|---|
| Fatima | 時期未確認 | 詳細未確認 |
| アリス ナイン / Alice Nine / A9 / アリス九號. | 2004年〜2023年9月 | ドラム担当。バンド名は複数回変遷 |
| MizinkoFacT | 2025年4月〜 | ソロプロジェクト |
影響を受けたドラマー・音楽
具体的な影響源について一次情報での確認が取れていないため、本セクションは情報が確認でき次第更新する。
エピソード
自宅スタジオ「惑星ジャスティス」 ★★(DE COLUMインタビュー)
Naoの自宅スタジオの名称は「惑星ジャスティス」。名前の由来は未確認だが、Naoの独特の世界観を象徴するネーミングである。
愛鳥「リム」 ★★(DE COLUMインタビュー)
飼っている黄色い鳥の名前は「リム」。ドラムパーツの「リム」から命名された。ドラマーらしい愛情の注ぎ方である。
秋葉原好き
秋葉原好きとして知られ、メンバーやファンの間でも周知の趣味とされている。
得意料理はムニエル ★★(DE COLUMインタビュー)
料理も嗜み、得意料理はムニエル。
バンド内CFO ★★(DE COLUMインタビュー)
アリス九號.においては、経理・実務面を担うCFO的な役割を果たしていたとされる。ドラムセットの奥から全体を見渡すドラマーの視座が、バンド運営にも活かされていた。
Drummer JAPAN 人気投票2025 での扱い
順位・得票数ともに補足情報に記載なし。情報が確認でき次第更新予定。
所属バンド/所属変遷
| 期間 | バンド / プロジェクト | 備考 | 最終確認 |
|---|---|---|---|
| 時期未確認 | Fatima | 詳細未確認 | — |
| 2004年〜2009年 | アリス ナイン | 結成メンバー | 公式情報に基づく |
| 2009年〜2016年 | Alice Nine | バンド名変更 | 公式情報に基づく |
| 2016年〜2019年 | A9 | バンド名変更 | 公式情報に基づく |
| 2019年〜2023年9月 | アリス九號. | バンド名変更→無期限活動休止 | 2023年9月最終公演 |
| 2025年4月〜 | MizinkoFacT | ソロプロジェクト始動 | 2025年確認 |
編集部より
河川敷でスネアを叩いていた青年が、ヴィジュアル系シーンを代表するバンドのドラマーとなり、20年間バンドを支え続けた。その物語だけでも十分に価値がある。しかし、Naoという人を本当に理解するには、彼が「止まった後に何をしたか」を見る必要がある。
2023年9月、アリス九號.が活動を休止した。華やかなステージは消え、メディアの注目も薄れていく中で、Naoは練習室にこもった。「向上せずに再浮上しても意味がない」——この言葉には、かつて「下手くそバンド」と呼ばれた日々に周囲が心配するほど叩き続けた、あの反骨と同じ熱がある。
「太陽みたいな存在のドラマー」。キャリアの入口で掲げたこの理想を、Naoは放り出していない。バンドが止まっても、太陽は沈んだのではなく、次の朝のために地平線の向こう側にいるだけだ。MizinkoFacTという新たな名前を掲げて再び地上に現れたNaoのドラムが、どんな光を放つのか。Drummer JAPANは、その朝を記録していく。
出典
| ラベル | 出典 | 内容 |
|---|---|---|
| ★★ | 昭和音響インタビュー(2022年) | ドラムとの出会い・練習エピソード・座右の銘 |
| ★★ | Alice Nine.公式note「Naoのターニングポイント」 | 理想のドラマー像・Alpha期の猛練習・事務所離脱後の転機 |
| ★ | VISUNAVIインタビュー(2025年9月) | バンド凍結後の姿勢・MizinkoFacT始動 |
| ★★ | DE COLUMインタビュー | 自宅スタジオ名・ペット・得意料理・バンド内役割 |
| ★★ | デジマート・マガジン 2016年1月号「Drum Set File」(digimart.net) | 使用機材の詳細 |
今後追記予定の情報
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 【ドラムとの出会い】 | ドラムを始めた年齢・具体的なきっかけ・影響を受けた人物について一次情報を確認中 |
| 【Fatima在籍時代の活動詳細】 | 在籍時期・作品・脱退経緯について確認中 |
| 【出身地】 | 北海道 / 仙台市のいずれが正確か、一次情報を確認中 |
【編集部より】Naoさんに関する情報(ライブレポート・インタビュー・Fatima時代の記録など)をお持ちの方の情報提供をお待ちしています。このアーカイブは継続的に更新していきます。
最終確認:2026-04-20
このページはDrummer JAPANが独自に制作したドラマーアーカイブです。情報は随時更新します。