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ライデン湯澤殿下|ドラマー名鑑

日本が世界に誇る悪魔のヘヴィメタルバンド「聖飢魔II(せいきまつ)」のドラマーにして不動のリズムの要、ライデン湯澤殿下(雷電湯澤)。 1985年の地球デビュー以来、様式美と演劇的要素の強い聖飢魔IIの楽曲群を、圧倒的な音圧と無骨な王道ロック・ドラミングで強靭に支え続けてきた。 「ヘヴィメタル・バンドのドラマーはツーバス(2つのバスドラム)」という固定観念を根底から覆し、執念とも言える驚異的な速度のシングル・バスドラムでの爆発的なプレイを貫いている。 また、ハードロックの始祖とも言えるレッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムのプレイスタイルの熱心な研究家としても著名であり、「ワンバスの極意」を日本のロック・シーンに布教し続ける偉大なる悪魔的ドラマーである。

基本プロフィール

氏名(名義)ライデン湯澤殿下(別名義:雷電湯澤 / 本名非公表)
生年月日1964年11月21日(※魔界での発生設定等あり / ★★★)
出身岡山県岡山市(※設定上は地獄の鬼ヶ島 / ★★★)
担当ドラムス
主な所属バンド聖飢魔II (1985〜)、CANTA(2022年解散)、RX 等
公式ローマ字表記Raiden Yuzawa
公式サイトhttps://www.seikima-ii.com/ (聖飢魔II公式)

ドラマーとしての特徴

プレイスタイルにおける最大の特徴かつアイデンティティは、ヘヴィメタルというジャンルにおいて長年「シングル・バスドラム(ワンバス)」を貫いている点にある。 並のドラマーがツーバスを踏むような高速の16分音符の連打や三連符のアプローチを、右足一つで完遂してしまう。 右足のヒール&トゥ(踵と爪先を交互で使う奏法)の凄まじい技術により、ワンバスでもツーバスに匹敵するスピードと音符の重さを表現できる。 また、特筆すべきはバスドラムの刻みにフロアタムの打撃を組み合わせることで、擬似的にツーバスの連打のように聴かせる技術である。 これも彼のシグネチャーと言える(★★★)。

使用機材

ドラムキット(★ 各メーカー使用履歴あり)

聖飢魔IIのミサ(ライブ)や年代によって様々なメーカーの機材を使用しているが、ワン・バスドラムを中心として複数のタムと多数のシンバルを備えた「要塞」のような巨大なセットアップが定番である。 深い銅鳴りをもつタムを使用し、サウンドチューニングにおいても常にラウドな鳴りを構築している。

エピソード

ジョン・ボーナムへの偏愛と探究(★★★)

レッド・ツェッペリンの伝説的ドラマー、ジョン・ボーナム(John Bonham、愛称:ボンゾ)の熱狂的な信奉者・研究家として有名である。 ボーナム特有のタメ、チューニング、そしてワンバスでの強烈な連打技術を徹底的に研究し尽くしており、自ら「ライデン湯澤が教えるジョン・ボーナム奏法」という専門性の高い教則DVDまでリリースしているほどである。 彼がボンゾ・フリークとしてシーンに与えた影響は計り知れない。

Drummer JAPAN 2025 での扱い

聖飢魔IIの信者(ファン)たちの分厚く根強い支持もさることながら、ワンバスを極めた彼のスキルそのものを崇める他バンドのファンや後進ドラマーからの票も数多く集めており、重鎮としてのリスペクトを不動のものにしている。

所属変遷

期間所属/活動形態備考
1985年〜1999年等聖飢魔II地球デビューから解散、そして幾度かの再集結
1999年以降CANTA(2022年解散)、RX人間界でのテクニカルなバンド活動

最終確認:2026-04-18

出典

  • 聖飢魔II 公式サイト (★★★)
  • リズム&ドラム・マガジン等における特集・教則DVD (★★★)

未確認情報

  • 現在の正確なドラム・シェルおよびシンバルのメーカー(時期によって変遷するため・★)

メタルというジャンルの中でワンバスの可能性を極限まで追求してきた彼のスタンスは、単なる技術論を超え、ロックという音楽が本来持つべき肉体的なダイナミズムを体現しているのである。

聖飢魔IIという舞台――40年の不動

1985年の地球デビュー以来、ライデン湯澤殿下は聖飢魔IIのリズムを一手に担い続けてきた。メタルの様式美と演劇的世界観が融合した聖飢魔IIの楽曲において、ドラムは単なるリズム楽器ではなく「ミサ」という儀式の鼓動そのものだ。1999年の解散後も、期間限定の再集結ライブや復活ミサを繰り返してきた聖飢魔IIは、2024年から「GREAT BLACK MASS TOUR ‘SEASON Ⅱ’」を展開し現在も精力的に活動している。40年を超えて変わらぬ轟音を届け続けるライデン湯澤殿下の存在が、このバンドの不変の核となっている。

RXとCANTA――並走するもう一つのキャリア

聖飢魔IIの活動と並行して、ライデン湯澤殿下は複数のバンドでも腕を振るってきた。1991年には聖飢魔IIメンバーの石川俊介、松崎雄一とともにフュージョンバンド「RX」を結成。聖飢魔IIとは対極的ともいえるアプローチで、電子音や変拍子を織り交ぜたインストゥルメンタルな世界を展開した。また2002年には元聖飢魔IIのルーク篁とMASAKIによるバンド「CANTA」に参加。メロディアスなハードロックを志向したCANTAは2022年に惜しまれながら解散したが、その全期間を通じてライデン湯澤殿下のドラムはバンドの根幹を支えた。

ジョン・ボーナムを継ぐ者として――教則DVDという伝道

ライデン湯澤殿下がジョン・ボーナムに傾倒していることは広く知られている。レッド・ツェッペリンの伝説的ドラマーの奏法を徹底的に研究し、その成果を教則DVDとして世に送り出した。「ライデン湯澤殿下が教えるジョン・ボーナム奏法」は、演奏家としてだけでなく伝道者としての側面を示すものだ。ワンバスにこだわり、ボーナム直系のパワーとグルーヴを現代のヘヴィメタルに接続するというその哲学は、日本の重音楽の歴史においてひとつの重要な軸を形成している。

岡山から地獄へ――鬼ヶ島出身のドラマー

岡山県岡山市の出身でありながら、聖飢魔IIの世界観においては「地獄の鬼ヶ島出身」という悪魔的プロフィールを持つライデン湯澤殿下。現実と虚構を重ね合わせたこのキャラクター設定を、40年にわたって一切ぶれることなく貫き続けている。本名を明かさず、ステージ上では常に「悪魔」として存在する徹底した役者魂。それはドラムという楽器を超えた「表現者」としての覚悟の表れであり、日本のロックシーンが生んだ唯一無二の存在として語り継がれるべき理由のひとつだ。

このページはDrummer JAPANが独自に制作したドラマーアーカイブです。情報は随時更新します。

横井ジン
横井ジン
https://drummerjapan.com/
映像ディレクター / Drummer JAPAN編集長 TVディレクターを経て2005年より本メディアを主宰。映像制作のプロとして、また一人のドラマーとして、偉大なプレイヤーたちの軌跡を映像で後世に遺すプロジェクトを牽引。生涯、映像とドラムと共に。

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